アンティークとは
今回は、『そもそもアンティークってなに?』ということについてお話ししたいと思います。
アンティークとは、ずばりフランス語で骨董品のことです。
語源はラテン語で「古い」を意味するアンティクウス(Antiquus)で、1870年頃までは古代ギリシャやローマの遺物に対して使われた言葉でした。
どのくらい古いものがアンティークとされるのかという明確な定義については、1934年にアメリカで制定された通商関税法に「製造された時点から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」という記述があります。一応ちゃんと法律に書かれていることにちょっと驚きです。
アンティークと言うには新しい物には、ヴィンテージvintage、ラビッシュrubbish、ジャンクjunkといった言葉が使われたりもします。
ヴィンテージとは元々当たり年のワインのことを言っていましたが、今では特定の年に作られた良いものという意味で使われています。
ヴィンテージ・カーのメルセデス・ベンツSSK、ヴィンテージ・ジーンズのlevis501xx、といった感じです。50年代〜70年代までくらいの物を指すことが多い印象を受けます。
ラビッシュとは元々イギリス英語でゴミのことですが、中古の家電とか古着などリサイクル商品のことを表します。
ジャンクとは一般的には故障や破損していたり、正常に動作するか保証出来ないよ、という保険的な意味合いでよく使われていますね。
ただ、アンティーク用語では1940年以降に作られた物を指します。故に、ジャンクというとあんまりイメージが良くない…..ということで「コレクタブル」と言い換えられたりもします。
このように、歴史の移り変わりの中でちゃんと分類されていくというのは欧米の文化らしいところです。
しかし、このような分類も今ではだんだん曖昧になってきています。 最近では実際に100年までは経過していない雑貨や家具もアンティークと呼ばれ、身近な生活の中にあふれています。
これもまた歴史の流れと言えるかもしれません。
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